ネパール・中国国境の土石流、死者少なくとも計690人超に 行方不明者は計3000人超

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ネパールと中国・チベットの国境沿いの地域で26日に発生した大規模な土石流で、ネパールの災害対策当局は29日夜、ネパール側の死者が少なくとも675人、行方不明者が2498人に達したと発表した。中国国営テレビ中国中央電視台(CCTV)は30日、チベット自治区の地元当局の話として、土石流による29日午後6時までの死者は16人に上り、546人が行方不明だと伝えた。
ネパール観光局は29日、これまでに外国人261人を救出したが、320人がなお行方不明だと発表した。
中国のCCTVは30日、中国側の行方不明者546人のうち、261人は23カ国の外国人だと伝えた。外交、公安、文化・観光、緊急管理など複数の機関による共同調査でまとめた人数で、中国当局は関係各国の在中国大使館および領事館に通知したという。
中国国営メディアによると、チベット側で行方不明となっている外国人の内訳は次の通り――。
マレーシア人3人、ネパール人104人、インド人49人、南アフリカ人4人、アイルランド人2人、エストニア人2人、ドイツ人3人、ロシア人3人、フランス人2人、フィンランド人1人、オランダ人2人、ラトヴィア人33人、リトアニア人1人、ポルトガル人1人、ウクライナ人1人、スペイン人1人、ハンガリー人1人、カナダ人6人、アメリカ人18人、オーストラリア人6人、ニュージーランド人2人、イギリス人15人。
ネパール当局はすでに、イギリス人33人が行方不明になっていると発表している。そのうち数人はチベットへ向かうため国境を越えようとしていたとみられており、中国当局が発表したイギリス人15人が、ネパール側が公表した33人の中に含まれているかどうかは不明。
日本の木原稔官房長官は27日の記者会見で、ネパール側でツアーに参加していたとみられる日本人5人と連絡が取れなくなっていると明らかにしている。
ネパール警察によると、外国人のほかネパール人観光客149人も行方不明だという。
中国の習近平国家主席は、ネパールのラム・チャンドラ・パウデル大統領に哀悼の意を表した。
「両国の国民が力を合わせ、この災害を一日も早く克服し、生活基盤を再建できると私は確信している」と、習主席が28日にパウデル大統領に伝えたと、中国の国連代表部が発表した。
さらなる洪水の懸念
現地では懸命の救助・捜索活動が続くなか、土石流によって川に形成されたせき止め湖が決壊し、さらなる洪水を引き起こす危険性が指摘されている。
ネパールの警察は28日、「チベット側でせき止め湖が決壊した」とする警報を発令。現地住民、救助隊員、治安部隊員らに対し、警戒を怠らず、安全な場所へ避難するよう呼びかけた。
中国の国営メディアも、せき止め湖から「今日、水があふれ出た」と伝えた。満水状態の湖から水が少しずつ流れ出ているため、当局が救助活動を一時中断し、監視を継続していると報じた。
その後、国営メディアは、せき止め湖からの流出は止まったとし、水位が「わずかに落ちた」ことから、救助活動は再開されたと伝えた。
ローラ・ビッカー北京特派員によると、ネパールのチョチェン川とプルチャンポ・ザンボ川の合流点付近に湖が形成されたことを受け、チベットで捜索活動中の中国のチームが、ギロン港付近の洪水リスクを評価した。
同チームは中国国営メディアに、湖にたまった水を安定させることが、現地の救助要員の安全確保にとって最優先だと述べたという。
また、中国の水利当局は、モデリング技術を用いて湖の水量を推定した結果として、今後雨が降り続けば、3日以内に湖が決壊するリスクが高いとの見方を示しているという。

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今回の深刻な災害の原因については、ネパール当局がBBCに、国境地域のネパール側で山岳地帯の氷河が崩落し、巨大な洪水と土石流を引き起こしたとの見解を示した。
急激な濁流となって川を下った土石流は、流域の家屋をなぎ倒し、道路を断絶させ、ネパールと中国の主要国境検問所を破壊した。
今回の被災地域には、毎年何万人もが宗教的な巡礼や登山、トレッキングなどで訪れている。
















