米軍が空爆、結婚披露宴の4人死亡との報道 イランは報復攻撃

画像提供, Reuters
アメリカの中央軍は1日、イランに対する空爆を再開したと発表した。ホルムズ海峡における、イランのイスラム革命防衛隊(IRGC)が商船を「最近になって攻撃しようとした」をことへの対応だと説明している。イラン側は民間人が殺害されたとし、報復攻撃に出ている。
米中央軍の発表によると、米軍は米東部時間1日午後0時(日本時間2日午前1時)にIRGC関連の目標への攻撃を開始し、すでに完了した。
ドナルド・トランプ米大統領は、イランが報復すれば、「はるかに厳しく、より高いレベル」で再び攻撃されることになると警告した。
イラン赤新月社は、南部シリクで、結婚披露宴が催されていた民家に米軍のミサイルの破片が飛来し、幼い子ども1人を含む4人が殺害され、50人以上が負傷したと発表した。イラン国営メディアは、死者4人には4歳児が含まれていたと報じた。
これについて、米海軍のティム・ホーキンス大佐は中央軍を代表してBBCの取材に応じ、イラン国営メディアの報道は認識しているとしたうえで、「米軍はIRGCと違い、決して民間人を標的にしない」と述べた。
一方、イランのチャーバハール、コナラク、ジーロフトの空港に砲弾が着弾し、ゲシュム島とバンダルアッバスで爆発音が聞こえたとの報道もある。
アメリカは8月30日、7月下旬以来初となるイラン攻撃を実施。イラン領ララク島のミサイル発射装置2基を攻撃した。イランは報復として、ヨルダンの空軍基地にミサイルを発射し、アラブ首長国連邦(UAE)にドローンを飛ばした。
今回のイランに対するアメリカの攻撃は、それに続くもの。
イランは弾道ミサイルで報復
イランは報復の動きを見せている。
IRGCは、今回の攻撃をアメリカは「後悔」することになると主張。イランの政府系タスニム通信は、同国が報復として、2日の早い時間までに、ヨルダン・アカバにある米海兵隊基地に弾道ミサイルを立て続けに発射したと伝えた。
ヨルダン軍は、弾道ミサイル13発を迎撃し、うち10発を破壊、3発は遠隔地に落下したと発表した。死傷者は出ていないという。
イラクにある米軍基地や、クウェート、バーレーンでも攻撃があったと報じられている。

アメリカとイスラエルは2月28日、イランに対する攻撃を開始。これを受けてイランは、イスラエルと湾岸地域のアメリカの基地と同盟国を攻撃し、ホルムズ海峡を事実上封鎖している。
その後、停戦に向けた動きが進められ、6月には停戦延長のための了解覚書(MOU)にアメリカとイランが署名した。
しかし、その合意は期限切れとなり、敵対行為が再開された。イランは、ホルムズ海峡を許可なく通航しようとする船舶を攻撃。アメリカも、イランの港湾に対する海上封鎖を実施している。
アメリカは8月24日、イランをさらに孤立させ、同国を支援する国に2次制裁を科す新たな制裁措置を発表した。
アメリカのスコット・ベッセント財務長官は、今月1日まで同国で開かれていた主要20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、対イラン制裁に関して、アメリカの多くの同盟国が「必要なことは何でもすると表明してくれた」と述べた。
イランの当局や国営メディアは今回の制裁措置について、アメリカの軍事的失敗を受けたものだと主張。これまでのアメリカの経済的な措置の延長線上にあるものだとして、軽視する姿勢を示している。
そうしたなか、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領は1日、アメリカが合意の履行を再開するならイランもそれに応じると、国営メディアに話した。
















